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トムトムとアトム博士のQ&A

モニタリングとはなんですか?

アトム博士

モニタリングは、原子力施設周辺住民の健康と安全を守るため、環境における原子力施設起因の放射線による住民の線量が法令で定める年線量限度を十分下回っていることを確認するために行っています。
環境放射線等モニタリングには、大きく分けて空間放射線量率の測定と環境試料中の放射能測定があります。空間放射線量率の測定には、原子力施設周辺の放射線の自動測定器を用いた常時観測、積算線量計を用いた積算線量、モニタリングカーによる測定があります。環境試料中の放射能測定は、施設周辺の大気、土壌、野菜等を採取して分析・測定しています。

自然放射線ってなに?

アトム博士

私たちは、日常生活の中で、常に自然界から放射線を受けています。自然界には、さまざまな放射線や放射線物質があります。これらの自然放射線による影響は、年間2.4mSv(世界平均)といわれています。

自然放射線

放射線の量はどうやって測っているの?

アトム博士

放射線等の測定には、大きく分けて空間放射線量率の測定と環境試料中の放射能測定があります。空間放射線量率の測定には、自動測定器による常時測定、積算線量計による積算値の測定、モニタリングカーによる測定があります。また、環境試料中の放射能は、大気、水、土、野菜や牛乳などを採取し測定しています。

放射線の量って変動するの?

アトム博士

放射線の量は、気象条件などさまざまな要素によって変動します。例えば、雨が降ると空気中にある天然の放射性物質が地上に落ちてくるため値は上昇します。また、六ヶ所再処理工場が操業すると放射線の量や放射性物質の濃度の上昇も予想されます。その影響は、1年間で最大でも0.022mSvと評価されており、自然放射線による年間2.4mSvの100分の1程度です。

放射線量の変動イメージ

空間放射線の測定地点はどのように選んでいるのですか?

アトム博士

原子力施設からの影響を迅速に把握するため、施設周辺にモニタリングステーション及びモニタリングポストを配置し、自動測定器によって空間放射線を常時監視しています。また、3カ月間の積算の空間放射線量を測定するため、積算線量計を配置しています。これらの空間放射線の測定地点については、施設からの距離及び包囲、人の居住状況、地形、卓越風向等の社会的、自然的条件を考慮して、専門家の指導・助言をいただきながら選定しました。

食物や水から放射性物質が検出されているけど、それを食べても大丈 夫?

アトム博士

自然界にはもともとカリウム40等の天然の放射性物質が存在しています。また、過去の核実験等の影響と思われるセシウム137やプルトニウム等の人工放射性物質もわずかに検出されていますが、これは法律(線量当量告示等)で定められている量よりもはるかに少なく、これらの放射性物質を含む食物や水を摂取しても、人体に影響が生じる量ではありませんので、心配いりません。

再処理工場から放出されるクリプトン-85ってどんなもの?

アトム博士

クリプトンは大気中に極微量に存在する元素ですが、化学的に不活性(他の元素と反応しない)なので、体内で濃縮・蓄積されません。クリプトンの同位対であるクリプトン-85はベータ線を放出する放射性物質で、原子炉で発電した際の核分裂生成物として、燃料棒の中に閉じ込められています。そのため、使用済燃料を再処理する過程で燃料棒から出たクリプトン-85は、再処理工場の排気筒から大気中に放出されることになりますが、国の安全審査によるクリプトン-85等の放射性物質の推定年間放出量から計算した周辺住民が受ける放射線量は自然界の1/100と評価されています。なお、県では、施設周辺に配置しているモニタリングステーションで大気中のベータ放射能を常時測定しています。

再処理工場や原子力発電所から放出されるトリチウムってどんなもの?

アトム博士

トリチウムは水素の放射性同位体で、三重水素とも呼ばれ、放射線(弱いベータ線(電子))を放出して安定な元素(水素)に変わる性質があります。トリチウムは、宇宙線により生成されて自然界に一定の割合で存在しており、この様にしてできたトリチウムのほとんどは酸素と結合して水と同じように存在し、体内には濃縮されません。県では、原子力発電所や再処理施設からもトリチウムの放出が考えられるため、原子力施設周辺地域で水道水や海水、空気中の水蒸気等に含まれるトリチウムの測定を実施しています。